秋から冬にかけては、気温が下がってくるとともに、空気も乾燥してきます。
この時期、風邪やインフルエンザなど、感染症に気を付けたいですね。
冬は肌の乾燥だけではなく、身体の内側、とくに呼吸器系の乾燥に注意が必要です。
乾燥がひどくなると、ウイルスなどの異物に対するバリア機能が弱まり、風邪や咳、肌のかさつきなどのトラブルが起こる恐れがあります。
東洋医学では、空気の乾燥が進む季節には、身体の臓器(肝・心・脾・肺・腎)のうち肺が最も影響を受けやすいとされています。
特に肺は、乾燥を嫌い、うるおいを喜ぶという性質があるので、乾燥にはとても弱くなっています。
肺は、呼吸によって、乾いた空気を直接受けるだけではなく、肺に通じる鼻やのどの不調、鼻水や咳、のどの痛み、鼻やのどの乾燥、などを招かないためには、身体の内側からうるおすことが大切です。
また、肺の不調は、肌のかさつきや肌荒れなど、肌のトラブルにも関係が深いとされています。
肺は、呼吸を司るだけではなく、水分代謝を助ける役割があると考えられているため、美肌のためにも肺の健康を保つ必要がありますね。
では、どのように肺の健康を保つのでしょうか。
寒い時期に暖房を使うと、空気が乾燥するので、それを防ぐために加湿器を使用するの方法があります。
また、
からだの内側からうるおい補給するには、食事で肺によいとされているものを積極的に取り入れましょう。
肺に良いとされているのは白い食べ物。
大根や白菜、長ネギ、レンコン、山芋、かぶ、白キクラゲ、白ごま、豆腐など、今の時期に美味しい食材が多いですね。
どれも肺をうるおす作用がありますが、なかでも大根は、大根おろしにすると、のどの痛みを和らげる作用があります。
これらの食材のパワーをかりて、身体の中からもしっかりと肺にうるおいを補給して、乾燥を防ぎ、風邪などの感染症に負けないように気を付けましょう。