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更年期のこと 知ってますか?その④

今回からは、更年期に起こりがちな不調について、起こる原因とケア方法についてお伝えしていきます。

★ホットフラッシュ、多汗、のぼせ、ほてり、冷えのぼせ
更年期の不調で特に多いホットフラッシュやのぼせですが、自律神経の乱れが原因で起こっています。
自律神経には、血管を収縮、拡張させて体温を調整する働きがあります。

その自律神経には2種類あって、活動時や昼間に活発に働く「交感神経」と、夜間や休息時に活発に働く「副交感神経」が、シーソーのようにバランスを取りながら働いています。
それらがうまくバランスを保ちながら働いている状態が健全な状態ですが、そのバランスが乱れると、快適な気温でも「暑い」と感じてしまい、そのことで熱を発散させようと司令がくるので、急にのぼせやほてりが起きたり汗が噴き出てきたり、のぼせと冷えが繰り返し起こる冷えのぼせが起こったり、ということが起こります。

このように、自律神経は、身体のあらゆる臓器を支配する神経で、アクセルとブレーキのような働きをしていますので、どちらかが必要以上に優位になってしまうと、身体のさまざまなところに不調が出てきます。

だから、更年期によるホットフラッシュ等の不快症状を改善するためには、まずは自律神経を整えることが大切です。
○自律神経を整えること
アクセルのように身体を活発に動かす交感神経と、ブレーキのように身体をリラックスさせる副交感神経は、私たちの意志でコントロールできるものではありません。
この2つが自然にバランスよく働くためには、
よく眠る
ストレスや疲労をためないこと
が大切です。
また、深い呼吸をすることでもバランスが調整され、症状を改善することができます。

○首を冷やして体温調整する
即効性のある対処法としては、保冷剤などで首元を冷やすこと。冷えのある人は、冷えすぎないように同時に冷え対策も必要です。

○適度な運動で汗をかく
汗を調整するためには、運動したら汗をかく、運動しないときには汗がおさまる、という感覚を身体に覚えさせることも大切です。
また、運動しているときには交感神経が優位になり、運動直後には副交感神経が優位となるので、運動することで自律神経のバランスを整えるのに効果があります。

○アロマオイル等でリラックス
自分の好きな香りや落ち着く香りを、サシェなどで持ち歩くことで、交感神経が優位になりがちなときにリラックスするのに効果的です。

★冷え
年代を問わず、女性には冷えが多いのですが、もともと冷えがある人は、更年期にはさらにつらい状態になってしまいます。また、冷えとは無縁だった人も、急に症状が出てくることがあります。

冷えとのぼせがある人は、自律神経の乱れで起こっていると考えられますが、冷えだけの場合は、からだの循環の不調によるものと考えられます。

対策&ケア
○運動をする
内側から循環を増やしていくためには、大きな筋肉を使って熱を産生する事が効果的です。
スクワットなどで、お尻や太ももの大きな筋肉を動かしましょう。
筋肉が少ない人は、筋肉トレーニングなどで筋肉を増やすことが改善への近道となります。

○湯船に浸かる
お風呂で湯船に浸かってしっかり身体を温めることで、内側から冷えを改善するのに効果的です。
暑い夏の時期でもシャワーだけですまさずに、できれば湯船に浸かりましょう。
無理な場合は、足湯だけでも効果はあります。

○飲食は温かいものを摂る
身体を冷やす飲み物は控えて、温かいものか常温で飲みましょう。
また、食事は温かいうちに食べるようにして、じゃがいもや人参、タマネギ、長ネギなどの野菜やしょうが、ニンニク、シナモンなど、身体を温める食材を積極的に摂るようにしましょう。