まだまだ寒いこの時期。
感染症も気になる季節ですので、マスクが手放せない日々ですね。
マスクをしていると、どうしても口呼吸になりがちですが、口呼吸が続くと、口の中が乾燥してしまい、歯の健康も損ねてしまいがちです。
そこで、今回は歯の健康について考えてみたいと思います。
歯は、私たちの健康と深く関わっています。歯や歯肉が健康で、ものがよくかめれば、胃や腸に負担をかけずに、全身に栄養をいきわたらせることができます。
また、スムーズに会話ができるのも、歯が揃っていてはっきりと発音できるからです。
このほかにも、歯ざわりや歯ごたえを楽しみ味覚を豊かに保つ、美しい表情をつくるなど、歯のはたらきはさまざまで、私たちが健康な生活を送るうえで、書かせないものばかりです。
歯は、1本でも失われると、正常なはたらきができません。
たとえば、奥歯が1本なくなっただけで、ものをかみ砕く能率は低下するので、消化器官に負担がかかり、栄養の吸収が悪くなってしまいます。
また、歯が抜けることで発音が不明瞭になったり、顔の輪郭が変わって、表情が老けて見えたりします。
このように、健康な歯は、健康な身体を支えて、毎日の生活を快適に過ごすために欠かせないものです。
その一方で、歯の健康を脅かすものとして、むし歯や歯周病があります。
むし歯の原因は、ミュータンス菌。この細菌は、口の中に砂糖が入ってくると、活発に働いて歯垢をつくります。その歯垢の中で酸をつくることによって、歯が溶かされてしまいます。
むし歯ができるのは、「菌」と「歯垢」と「糖」がすべてそろったときです。
予防するには、歯についた歯垢をしっかり取り除き、甘いものを控えるなど、この3つをそろえないようにすることが大切です。
次に、歯周病です。
歯についた歯垢のみがき残しがあると、歯垢の中の細菌が出す毒素や酵素が、歯を支える組織を刺激して歯肉が炎症を起こしてしまいます。これが歯肉炎ですが、この段階では、歯みがきをきちんと行うことで改善することができます。
しかし、さらに悪化すると歯周ポケットといわれるみぞができたり、歯を支える骨まで溶けたりする歯周炎になってしまいます。歯周炎になると、元に戻すことはできません。
歯肉に不調を感じたら、早めにケアすることが大切です。
予防するには、毎日の歯みがきで、歯垢をしっかりと落とすこと。また、歯肉をマッサージして血流を促すことも大切です。
このように、むし歯や歯周病予防のためには、歯みがきで歯垢をしっかり落とすことが大切ですので、1日2回以上は、ていねいに歯みがきをしましょう。
とくに寝ている間は、唾液の分泌が少ないため、細菌が繁殖しやすいので、寝る前には時間をかけて念入りにみがくことが重要です。
できるだけ1本ずつ意識してみがいていきましょう。
他にも、フロスやデンタルリンスなどもありますので、お口の中に残った食べかすや歯垢はしっかり取り除きましょう。
健康な歯で毎日を元気に過ごすために、大切な歯を守る正しいケアを、今日から始めていきましょう!