★お腹の張り、下痢、便秘、消化不良、逆流性食道炎など
胃腸は、自律神経のうち副交感神経の支配で働いているため、女性ホルモンが減り自律神経が不安定になる更年期には、どうしても影響を受けてしまいます。
胃腸が丈夫で、それまで特に気になるトラブルがなかった人でも、不調を感じることがあります。
年齢とともに胃腸の粘膜が厚みを失って萎縮し、胃腸を動かす筋肉も衰えてくるので、消化吸収する力も衰えてきますし、腸の蠕動運動も弱くなってきます。
それらの働きが弱くなってくるので、食べ物がいつまでも胃にとどまることで、胸焼けや膨満感が生じたり、受診すると逆流性食道炎と診断されることもあります。
また、ストレスや緊張が増えると交感神経が優位になるので、胃腸を動かす副交感神経がうまく働かずに下痢や便秘になることもあります。
下腹が張ってくる、食べ過ぎでもないのに胃痛や不快感がある、下痢や便秘を繰り返す、などの症状があるときは、まずは受診して、他の病気がないかを診察してもらいましょう。
対処&ケアの方法としては、
〇朝、コップ1杯のお白湯か常温の水を飲みましょう。
その1杯が胃腸への刺激となり、活発に動いてくれます。
○胃腸が冷えると、腸内細菌がしっかり働かなくなるので、ショウガやにんじん、タマネギ、かぼちゃなどの身体を温める食材を取り入れましょう。
キムチや納豆、味噌などの発酵食品もいいですね。
○食事はしっかりと良く噛んで、腹八分目にしましょう。
○胃腸が弱っているな、という自覚を持って、食べ過ぎなど胃腸に負担をかけないようにしましょう。
○ゆっくり深呼吸して、横隔膜を動かすことで、内臓が刺激されます。
深呼吸はリラックスしてストレスを和らげる効果もありますので、意識的に行いましょう。