★手指のこわばり・変形、四十肩、五十肩、関節痛、腕や足のしびれ、身体のきしみなど
これらの関節のトラブルは、更年期に多い症状です。
もともと女性の関節は、男性に比べて弱いのですが、関節がうまく動くように関節や腱を覆っている滑膜に、女性ホルモンであるエストロゲンが作用しているので、柔らかく可動域も維持されています。
しかし、その女性ホルモンであるエストロゲンがなくなると、とたんに関節の動きはぎくしゃくし、何かのきっかけで炎症を起こすと赤く腫れて痛みが出てきます。
最初に多いのは、手指のこわばりで、リウマチでは?と心配する人がほとんどですが、血液検査でわかるので、一度受診して検査を受けてみるとリウマチかどうかがわかります。
整形外科を受診しても、「年だから仕方ない。」と言われがちで、手指の第一関節が変形するへバーデン結節や、手首が変形したり痛みやしびれを感じる手根管症候群などは、「手術しましょう。」と言われることもあります。
更年期で起こる関節のトラブルは、少し経過を見ていると軽減する場合や、セルフケアで改善する人、サプリメントやホルモン補充療法(HRT)で改善する人もいますので、手術を考える前に、一度婦人科で相談することをおススメします。
対処&ケアの方法としては、
○痛みや炎症がある急性期の場合は、医療機関を受診して、安静にして炎症を早く止めることが大切です。
○炎症がおさまったら、関節が固まって動かなくならないように、良く動かすこと。
○手指の関節に痛みが起こる人に多いのが、巻き肩、いわゆる猫背です。
ゆっくり深呼吸して姿勢を正すだけで、肩から腕にかけての緊張がほぐれて楽になることがあります。1日3~6回ほど深呼吸して胸を広げてみましょう。 朝晩に1回ずつ、2回/日は行いましょう。