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更年期のこと、知ってますか? その①

「更年期」は、思春期と同じように、だれもが通るライフステージのこと。
月経がなくなる「閉経」の前後5年間、合計10年間(個人差があります。)のことを更年期と定義されています。
女性の平均寿命が80歳を越える今、更年期について知ることで、しっかりと自分の身体に向き合い、その後の人生をすてきに過ごすことができるようになります。
誰もが経験する更年期のこと、少しずつ考えていきたいと思います。

更年期は、年齢とともに減っていく女性ホルモンの分泌が、急激に減り始めて閉経を迎え、その後ホルモン分泌がほぼゼロになるまでの期間のことをいいます。
ですから、自分がいつ更年期に差し掛かったのかは、閉経後にわかるのです。

ときどき、「私には更年期がなかった。」を言う人がいますが、更年期は必ずだれにでも訪れるものなので、その人は、「更年期特有の不快な症状や更年期症状が出なかった」ということになりますね。

この更年期障害は、この時期に起こる様々な障害のこと。
全ての人に起こるわけでもなく、社会生活に支障がない程度であれば、更年期の不調として、更年期障害とは区別して混同しないようにしましょう。

では、なぜこのように不快な症状を感じるのでしょうか?

更年期に起こる不快な症状としては、のぼせ、冷え、肩こり、不眠、頭痛、手などの関節のこわばり、目のかすみなど目の不調、尿漏れ等々、本当にさまざまです。
ざっと症状をみただけでも、女性ホルモンの減少でこんな症状が出てくるの?と思うものも少なくありません。

このようなつらい症状が起こるのは、老化してきた卵巣が、脳からの指令に答えきれず、パニックを起こした状態となるためです。
女性ホルモンは、脳にある視床下部というところから指令が出て、下垂体というところから性腺刺激ホルモンが分泌され、それに答えて卵巣は女性ホルモンを出しています。
脳は、常に過不足なく女性ホルモンが出てくるよう、コントロールしているのです。

でも、閉経ころになると、脳が卵巣の老化に気づかずに「ホルモンを出せ」と指令を出し続けるのですが、その指令に卵巣が答えてくれないので、脳がパニック状態となります。そのため、脳は全身をつかさどる本来の役割を果たせなくなり、身体のいろいろな機能に支障をきたします。
それが更年期の不調の正体です。

なんとなく、更年期についてわかってきたでしょうか?
この更年期や女性ホルモンは、なかなか一言では言い表せないものなので、少しずつ順番にお伝えしていきたいと思います。

次回は、私たちのこころと身体に大切な女性ホルモンが、どのようなはたらきをしているのか?についてお伝えしたいと思います。