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ルーティンワークで認知機能が低下する?

スポーツの世界では、アスリートがプレーの精度を高めるため、毎回決まった行為をすることをルーティーンと言います。
アスリートは、そのルーティンを行うことで、日々の練習ではもちろんのこと、
大きな試合等で最高のパフォーマンスを発揮することを目指しています。

私たちの日常生活にも、毎日決まって行う行動として、そのルーティンワークはあふれていますが、
アスリートと違う点は、そのルーティンワークは、脳の働きの精度を落としてしまう恐れがあるということです。

なぜなら、毎日刺激がない同じことを続けていると、
脳はその行動パターンに慣れきってしまい、脳の活動が鈍ってしまうからです。

いつもと同じルートで通勤や通学をしていると
「何も考えていないのに、気が付くと目的地に着いていた」
ということがありませんか?

通勤・通学や買い物など、いつもと同じルートで何も考えずに行動できると、楽に過ごすことができますが、
でもこれは、脳への刺激がない状態。

つまり、日常生活の中でこのようなルーティンワークが増えると、刺激がないので脳が衰え、
認知機能が低下してしまいます。

そうならないために、いつもの通勤・通学ルートから少しは逸れて、違う道を歩いてみてください。
少し遠回りをする、1駅手前で降りて歩いてみる、いつもは通らない道を通ってみるなど、してみると
「こんなところに知らないお店があった」
「ここから見る風景はきれいだ」
「こんなところに木が生えたり、花が咲いていた」
というように、新鮮な発見があるでしょう。

これらの新鮮な発見は、脳への大きな刺激になり、脳の萎縮や老化を防ぐことになります。
脳の萎縮や老化を防ぐために、毎日の生活の中で新しいことを考え、行動していきましょう。

それはどんな小さなことからでも構いません。
たとえば、洗顔や着替えなどの朝の支度の順番が決まっている人は、
それを入れ替えるのも良い方法です。
少しの順番や手順を変えるだけでも良いのです。
小さな工夫を繰り返して、マンネリを打破してみましょう。

また、旅行の行き先や観光のルートを考えるなど、
趣味に関する計画を立てるのもおススメです。
これは、脳を刺激しながら楽しい気分にもなりますので、脳の萎縮や老化を防ぐだけではなく、ストレスホルモンも減少することができます。

毎日の中でのちょっとした工夫でマンネリを打破し、 脳に刺激を与えて、脳の活動を活発化することで、認知機能の低下を防いでいきましょう。