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身体も心も整えましょう!

アーユルヴェーダでは、サンスクリット語でグナという性質を表す言葉があります。
健康であるか病気であるかは、絶え間なく変わるグナとうまくバランスをとって保っていけるかどうかで決まってきます。

そのグナには、サットヴァ、ラジャス、タマスの3つのグナがあり、これらの心のバランスが取れている状態を健康とし、トリドーシャと同じように、だれもが持ち合わせているものです。この3つのグナがそれぞれ影響しあいながらバランスをとっていて、3つのバランスが整っているときは思考や判断、行動が正しく落ち着いた状態といえます。

では、その3つのグナとはどうのようなものなのでしょうか。

サットヴァとは、純粋性、調和や否定性のない純真な心で自制心が強く、少しのことでイラついたり、動揺したりしない状態です。
刺激性のない食べ物に多く含まれています。精神にアーマ(未消化物)が蓄積されると、サットヴァが失われていきます。
逆に、サットヴァが増加すると、オージャス(免疫力)が高まります。

サットヴァを増やす方法としては、だれに対しても、楽しく爽快に接すること。ユーモアや遊び、リラクゼーションなど、よき仲間と一緒に過ごすことです。
また、衝動的に行動しないことやあらゆる物事に思いやりを持つこと、自分が正しいと感じても、怒ったり批判したりしないことです。
他にも、日の出とともに起きて、夜は日没を眺めて過ごしたり、胃もたれのしにくい軽い食事をすることなどがあります。添加物のない作り立ての温かい食事は、サットヴァ食といわれ、その質を高めてくれます

しかしストレスは、心にアーマがつくられてしまう原因になりますので、ストレスを上手に発散して、なるべく否定的な感情が起こったら、その反対のことを考えてみて、物事を前向きにとらえてみるようにしていきましょう。

次にラジャスとは、動性や激質性の意味を持つ心の性質の一つです。
これを多く持つ人は、誇り高く希望にあふれた心の状態であることを意味しています。
場合によっては、注意が散漫になったり感情が一気に爆発しやすくなったりします。

最後にタマスとは、惰性や暗黒性の意味を持つ心の性質の一つです。
これを多く持つ人は、心が動かず怠惰で欲深い状態となります。場合によっては、抑うつ状態になったり、他人に対して深い配慮を持たなくなったりする傾向があります。

このような性質から、アーユルヴェーダでは、サットヴァを増やす食事を摂るように勧めていて、刺激物や加工食品、作ってから時間のたった食事など、ラジャスやタマスを高めるような食事ばかりとることに注意が必要としています。

心がサットヴァの状態であれば、身体に良いものを心から欲するようになり、心身ともに健康でいることができます。
温かい食事を感謝して食べることでサットヴァの質を高め、身体も心も整えて、心身ともに健康に過ごしましょう。