あなたは1日何回笑っていますか?
年齢を重ねると、笑うことが少なくなり、顔の筋肉を動かさないことが増えてきます。
顔の筋肉=表情筋を動かさないでいると、顔の筋肉が衰えてきて、脂肪がつきやすくなってたるみがでてきます。また、顔の筋肉を動かさないと血流も悪くなるので、肌への栄養もいきわたらず、だんだん肌の弾力も失われていきますし、脳への血流も悪くなってしまいます。
一方、笑うことは心と身体に、様々な良い影響を与えます。
まずは、笑うと脳の奥にある海馬というところが活性化します。この海馬は、記憶をつかさどる脳の部位なのですが、笑うことで脳がリラックスして脳への血流が増え、自律神経も整ってきます。また、脳への血流が良くなることで、脳こうそくなど血管が詰まることで発症する病気を予防することができるといわれています。
何より、私たちの身体には、外から侵入してくるウイルスなどから身体を守る免疫細胞があり、その免疫細胞が体内に入ってきたウイルスなどを攻撃して倒してくれます。
このようにウイルスやがん細胞などを倒してくれる免疫細胞が、ナチュラルキラー(NK)細胞ですが、笑顔でいると、このNK細胞が活性化することがわかっています。つまり、笑顔で免疫力が高まるのです。
このことは、実際に笑っていなくても、笑顔を作るだけでも効果があります。
作り笑いでも、幸せホルモンといわれる「セロトニン」や、脳内麻薬といわれる「エンドルフィン」、「ドーパミン」などが分泌されることがわかっています。
でも、いくら「笑い」が身体に良いことがわかっても、そうそう笑えるわけではないですよね。
そんな時は、ちょっと意識して、日常の中に笑いを取り入れてみましょう。
たとえば、お笑い番組を見たり、映画や笑えるドラマ、漫画などを見るのも良いと思います。できるだけ気持ちがリラックスして、思わず声を出して笑ってしまうものを選ぶと良いでしょう。
ふだん、笑うことが少ない人は、「声を出して笑う」ということを忘れてしまっている人も多いので、家の中などでは、できるだけ声を出して笑ってみましょう。
そして、自分の笑う回数が増えて来たら、ぜひ周りの方にも笑いを提供してみてください。
笑顔の人を見ると気分が良くなったり、笑顔でいることで自分はもちろん、その周りの人も幸福感を感じることができます。
「笑う門には福来る」ということわざがあるように、「笑い」が健康と幸せを呼び込んでくれるのです。
さあ、あなたも今日から、「1日一笑い」で免疫力をアップして、幸せを呼び込みましょう!