現在の私たちの食生活は、簡単に調理できる調理家電や長期保存できるレトルト食品、冷凍食品など、だれでも手軽に美味しいものを食べることができます。
でも、その手軽な食事には、人のからだや精神に必要な自然のエネルギーがあまりないものが多くなっています。
アーユルヴェーダでは、新鮮な野菜や果物、ハーブやスパイスなど、自然のエネルギーが宿ったものをいただくことで、病気になりにくい健全な肉体と精神をつくることができると考えられています。
食事の摂り方としては、まずは規則的に摂ることが大事です。
朝をいちばん軽い食事、昼はいちばんボリュームのある食事、夜は軽めにして、寝るまでに2~3時間あけることが理想的です。また、食事と食事の間隔は4~6時間ほどあけ、前に食べた食事が完全に消化されてから、次の食事を摂ることが大事になってきます。これは、消化がしっかり行われないと、アーマといわれる未消化物となって身体に蓄積し、そのアーマが身体の不調を起こすと考えられているからです。
次に、新鮮なものを摂るように心掛け、適量をよく噛み、落ち着いて食事をします。この時の食事は、できたての温かい食事が最適です。
つくってから時間が経った食べ物や冷めた食べ物は、タマスといわれる怠惰でどんよりした心の状態を引き起こしますし、消化に時間がかかるので、未消化物ができやすくなってしまいます。
また、食べるときの精神状態が消化に影響されるので、喜びと感謝の気持ちで食べます。
他には、胃の中に空洞がないと消化しにくくアーマができやすくなるので、満腹の2/3くらいの量にして、固体と液体を半分ずつにします。
また、アルコールやカフェイン、辛いもの、味の濃い食事などは、過剰に摂ると、欲深くなり、イライラや落ち着きのなさの原因となるので、控えめにします。
反対に、新鮮な野菜や果物、、できたての食事は、心を穏やかに整えるので、積極的に摂るようにすると良いでしょう。
食事は、1日3食、毎日食べるものですし、私たちの身体や心をつくる大切なものです。
忙しい現代の私たちは、食事を作る時間もないほどですが、上記のように食事は身体や心に大きな影響を与えていますので、手軽に摂れる冷凍食品やレトルト食品などに頼ってばかりにせず、身体に必要な自然エネルギーを摂ることのできる食事を心がけ、身体も心も元気に過ごしましょう!