早起きのメリットは、いろんなところでいわれていますが、アーユルヴェーダでも「早起き」をすすめています。
アーユルヴェーダで睡眠を重視するのは、たんに睡眠時間を確保するだけではなく、起きる時間、「早起き」を推奨しています。
アーユルヴェーダではディナチャリアという「理想的な1日の過ごし方」という考え方があります。そこでは、日の出の2時間前に起床する、とされていて、その時間は、精神性が高まる時間帯なので、血液循環が良くなったり、免疫力が強化される、寿命が延びるといわれています。
でも、日の出の2時間前となると、春や夏では午前3時くらいになってしまうので、なかなか実行するのは難しいですよね。
そこで、すすめられているのは、午前6時までに起きること。
午前6時以降は、カパの時間になるので、身体は重く、眠気が残るとされています。
では、どうすれば6時に起きることができるのでしょうか。
早起きのポイントとしてよく言われているのは、「早く寝ないと早く起きられない。」ということ。
私たちが眠くなるときは、身体の中で「メラトニン」という睡眠ホルモンが作られますが、このメラトニンは、朝目覚めてからおよそ15~16時間後に大量発生するので、早く起きないと、早く眠れない、ということになります。
また、このメラトニンの材料となるセラトニンは、太陽の光を浴びることで活性化するという特徴があります。
つまり、早く起きて太陽の光をたっぷりと浴びることで、セロトニンが分泌され、それが夜になるとメラトニンに変わって眠くなってくるのです。
さらに、朝早く起きることで、今までとは違って朝に自由に使える時間ができるため、やりたいこと、好きなことに時間を使えるようになります。
特に、小さなお子さんがいて、なかなか自分の時間を持つことができない方は、こどもより15分でも早く起きることで、自分で自由に使える時間ができることになります。
朝に時間の余裕があると、その日1日の過ごし方が全く変わってきますし、気持ちにも余裕ができてくるので、いつもより元気に過ごすことができます。
早起きするコツとしては、目覚ましがなったら、何も考えずにすぐに身体を起こして、ベッドや布団から離れること!これが一番です。
目覚ましがなって、「あと5分寝れるな。」とかって考えてしまうと、頭の中では知らず知らずのうちに「早く起きなくても良い理由」を探してしまうので、もうその時点で早く起きることができなくなってしまいます。
だから、朝起きるときには、この「考える時間」を作らないようにするために、目覚ましがなったら、とりあえず身体を起こして布団から離れて窓まで歩く。そして窓のカーテンを開けて、できれば窓も開けて、朝の光と空気を部屋の中に取り込みます。そうすると自然に目が冴えてくるので、スッキリと目覚めることができます。
私も苦手な早起きですが、少しずつ暖かくなってきた今から、午前6時までに起きることで朝の自由な時間を満喫して、気分をリセットしていきましょう!