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いい呼吸はからだをリセットする

普段何気なく行っている呼吸。
この呼吸は、無意識に行っているのですが、起きている間だけではなく、寝ている間も行っているので、常に筋肉を使っています。
1分間に12回~15回ほど呼吸を行ったとすると、1日に2万回ほど呼吸に使う筋肉を使っていることになります。

また、呼吸することで新鮮な酸素が身体に取り込まれるので、細胞にも十分な酸素が送り込まれることで代謝が上がります。
呼吸することで、呼吸に関する筋肉は、無意識に鍛えられ、しかも代謝も上がる。これってすごくないですか?

この呼吸に関わる筋肉で代表的なのは横隔膜。え?と思う人も多いかもしれませんが、息を吸うときに下に下がり、吐くときに上にあがる横隔膜は、筋肉なんです。
他にも、背骨や骨盤周りにある腹黄筋(お腹を腹巻きのようにおおっている筋肉)や多裂筋(背骨を一つずつ、つないでいる筋肉)、骨盤底筋群(骨盤の中で臓器を支えてる筋肉)などがあります。
呼吸をするときって、これらの筋肉も連動して動いています。

でも、これらの筋肉が硬くなっていたり姿勢がゆがんでいたりすると、筋肉がうまく動かなくなり、呼吸がしっかりできなくなるし、呼吸ができないとますますこれらの筋肉が動きづらくなる、ということになってしまいます。
だから、呼吸をコントロールして、呼吸に必要な筋肉をしっかり動かすことができれば、筋肉の緊張も取れて身体が楽になっていきますし、姿勢は安定してゆがみも取れていきます。

また、呼吸は、自律神経のはたらきも調整しています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があって、交感神経は、エネルギーを使って活動させる神経で、副交感神経は、使ったエネルギーを補充したり、次の活動に備えて回復、修復するために働きます。
腹式呼吸は、副交感神経を優位にするといわれていて、この呼吸を繰り返すことで気分が落ち着いてきますし、身体の緊張もほぐれていきます。

ふだん何気なくおこなっている呼吸ですが、意識して呼吸をコントロールすることで、身体にさまざまな効果があります。

一度、ご自身の呼吸状態について、ゆっくりと観察してみてください。
息を吸ったときに、肩が上がりませんか?
お腹の筋肉は動いていますか?
背中が反ったりしませんか?
などなど、当てはまることがありましたら、いつもより少していねいに呼吸する事を心がけてみてください。

ゆっくりとお腹を横にふくらませるイメージで、鼻から息を吸う。
吸い込んだ息を、風船がしぼんでいくようなイメージでゆっくりと口から吐いていく。

呼吸と一緒に、少しずつ身体をリセットしていきましょう!