私たちの身体は、ふだんはバリアのようなもので覆われているので、簡単に風邪を引いたりしないようになっています。
でも、過労やストレス、ダイエットなどで身体のバリア機能が弱ると、そこから風邪の原因となる寒さが侵入してきます。また、生まれつき虚弱体質などの方は、もともとのバリア機能が弱くなっているので、この寒さが身体に侵入しやすく、簡単に風邪を引いてしまいます。
身体に寒さが入ってきたときには、早めに対処することで風邪を長引かせずに治すことができます。
ひき始めの風邪を1日で整えるのに、次の点に注意してください。
①身体に風邪の要因、寒さが入ってきたときのサインを見逃さない!
ふだんは元気な人でも、ストレスや過労から身体のバリア機能が弱ってしまうと、簡単に風邪の要因となる寒さが入ってきます。
このときの身体の大切なサインが、ゾクゾクと悪寒がして、身体が熱っぽくなるというもの。
これは、身体に入ってきた寒さを追い出そうと、身体が一生懸命に働くので熱がでてくるためです。
②汗をかいて、寒さを外に追い出そう!
ゾクゾクと悪寒がして熱っぽい、という段階では、まだその寒さは身体の表面にいるので、簡単に追い出すことができます。
このときに最も良い方法としては、「汗をかいて寒さを追い出すこと」です。
身体を温めることで汗を出して、寒さを汗と一緒に身体の外へと追い出してしまいます。
だから、「かぜかな?熱っぽいかな?」とか「なんだか寒気がするな」というときには、すぐに身体を温めて、しっかりと汗をかくことが大切です。
③寒さを追い出すための養生をする!
汗をかく以外に寒さを追い出すための養生としては、ショウガやネギ、にら、鶏肉、鮭などの身体を温める作用のある食材で作った温かい料理を食べること、暖かい服装で過ごすこと、熱いお風呂に入って身体を温めること、早めにゆっくり休むなどがあります。
でも、いろいろと養生したけど身体に寒さがいるのでなかなか汗がかけない、というときには、「葛根湯」を飲むのがおすすめです。
この葛根湯は、かぜのごくごく初期に身体を温め、発汗を促してくれるお薬なのです。
大事なのは、「汗をかいて寒さを追い出すこと」と、「養生すること」です!
ちょっとした引き始めの風邪は、「汗をかいて寒さを追い出すこと」と「養生すること」で、悪化させることなく早めに元気になるよう、身体を整えていきましょう!